2016/12/06
井伊直虎関連の本は2017年の大河ドラマに決定してから色々出ていますが、その中でも気になったこの「剣と紅」(高殿円 著)を読んでみました。感想は、、、、
固すぎず、柔らかすぎず、ちょうどいい!
歴史小説だと史実に忠実になりすぎて固い文章で読みにくかったすることがありますがこの小説は実際に起こった出来事と作者が想像した部分のバランスが取れていて読みやすかったです。本の紹介には井伊直虎に未来を予知する能力がある設定になっていると書かれていたのでファンタジーよりかなと身構えていたのですが、ただ悪い未来の予感が分かる程度で史実には影響がなく物語のいいスパイスになっていました。
この本をよんでると井伊氏の男性は次々と殺されていって本当に絶体絶命の中、直虎の影の努力により井伊氏の復興という奇跡の大逆転ができたんだなとしみじみと納得。
↑この家系図からも井伊氏の男性は家臣も含めて短い期間にどんどん殺されていくのが分かります。(さすが戦国時代)ちなみに直虎の曽祖父の直平の息子として一人生き残った南渓和尚についてはコチラの記事で詳しく書いてみました。
しかし井伊氏の危機の場面が長く続くので大河ドラマではそこを飽きさせず面白く見せられるのかなと他人事ですが期待半分と不安半分。井伊直虎は以前はあまり知られていなかった人物なので馴染みの薄い名前が次々と出てきてよく分からないよっ!と思う人も多いはず、そんな時はこの本をお供におんな城主の井伊直虎の予習をしてみてはいかがでしょうか。
閲覧ありがとうございました。このブログは井伊直虎ゆかりの地 静岡県浜松市の印刷屋ワイピーピーの公式ブログになります。