2016/12/06
おんな城主直虎に登場する主要な人物の関係図を作ってみると、あらびっくり登場する井伊家の男子はほぼ死ぬと言っても大げさではないくらいどんどん殺害されていきます。こんなに死者が出る大河ドラマも珍しいんではないでしょうか。大河ドラマの前半は井伊家に次々と不幸が襲う光景が続きそうです。年号順にそれぞれの死因を見ていきましょう
●1544年(天文12年)
直虎の大叔父、直満、直義が家老の小野和泉守道高のざん言によって駿府で今川義元に殺害される。
●1560年(永禄3年)
桶狭間の戦いで織田信長と戦い直虎の父、井伊直盛が今川義元と共に死亡。
●1562年(永禄5年)
直虎の元許嫁、井伊直親が家老小野但馬守のざん言により今川氏真に申し開きに行く途中に今川氏家臣により殺害。
●1563年(永禄6年)
直虎の祖父、井伊直平が今川氏真の命で出陣するが道中で死亡。
●1564年(永禄6年)
引間城主、飯尾連龍が今川から徳川家康に寝返り戦が勃発。今川側として参戦した井伊家城代の中野直由と新野左馬助が死亡。
ざっくばらんにまとめると井伊家男子の死因の大半は今川氏の命令に従わなければならない立場にあったためと言うことができそうです。当時の井伊氏は今川氏の命令を受けながら井伊谷を治める言わば中間管理職のようなものでした、井伊家内部では家老小野氏との対立がありながらも、上司である力の強い今川氏の命令を聞かなければなりません。
このように内からも外からも両方圧力をかけられた井伊氏は死ぬと分かっていても男子を送り出さなくてはならず、とうとう残ったのが女である直虎とわずか2才の虎松(のちの直政)のみとなってしまったのです。
ドラマでは立て続けに不幸が続く困難をどのように乗り越えていく直虎が描かれるのでしょうか、ちょっと間違えると鬱展開がずっと続く光景になってしまうのでこの辺をどう立て直していくのか見ていくのが面白いかもしれません。
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