2016/12/06
後見を譲ることに一応同意した直虎は政次(鶴丸)と今川のいる駿府に向かいます。残されたのは作りかけの火縄銃と商人方久、銃が完成しないと銭にならないと嘆く方久の頭にある素晴らしいアイデアが思い浮かびます、銭の匂いを嗅ぎつけ「カンカンカン」と鳴く方久の声が屋敷にこだまします。
場所が映り駿府。今川に謁見しようとする直虎たちの目に井伊にいるはずの方久が映ります。なぜここに居るかと問うと
「今川に火縄銃を職人ごと売ってきた、これで井伊が謀反を起こした形跡はなにもない」
と答えます、これには直虎もビックリ、方久は井伊の手助けをしながら、ちゃっかり今川から銭を稼いでいたのでした。直虎は大喜び政次はあきれ顔でそんな方久の様子を見ています。
直虎の謀反の疑いが晴れ安堵したのもつかの間どうやら井伊を巡る周辺諸国の動きがきな臭くなってきました。以前今川は武田、北条との間で子供同士に婚姻関係を持たせることで3国同盟を結んでいました。しかし今になって武田信玄が武田義信(今川氏真の妹の旦那)を幽閉してしまったのです。こうなると血縁関係で強固された三国同盟の存続が危ぶまれてきます、また今まで今川を長い間支えてきた寿桂尼も死の淵をさまよい井伊谷の隣には最近勢力を拡大してきた松平が。井伊は一気に難しい立場に立たされたのでした。
そんな情勢を知ってか知らずか直虎は南渓和尚から兵法の書を借り当主としての心得を勉強します。その書の中の一文に直虎は目を留めます。
「敵を欺くにはまずは味方から」
ふっと頭によぎる今までずっと疑問だった問い。なぜ政次(鶴丸)はああまで後見に拘るのか、今川に謀反の報告をする前に毎回いちいち直虎たちに警告するのはなぜなのか。。。。もしかすると自分は政次にずっと騙されていたのではないのか。。。井伊を守るため一人矢面に立って今川との間を取り持っていたのではないか。。
居ても立っても居られず井戸の傍で座っている政次(鶴丸)の元へ向かいます。今までの自分の考えを話しても
政次(鶴丸)は答えようとしません。直虎は言います
「もっと私を利用しろ、私もお前を利用する」
そして政次なら井伊をどのように守るのかと問いかけます。とうとう重い口を開いた政次。
「絶対に自分は戦わない、どんなに臆病者と言われても戦わない」
それが井伊を守るための策だ、と。直虎は政次との初めての本音の会話に大きく頷き戦わずして勝つ方法を真剣に探り始めるのでした。
【感想】
ついに政次の本心が分かった回になりました。幼いころは井伊を裏切った父と同じには絶対にならないと誓っていながらも成長するにしたがって父と似ざるを得なくなってしまった政次。いままで結婚もせず後見にあれだけ拘っていた理由が明らかになりました。ここからは政次と協力して井伊を守っていくのでしょうか、それともやはり立場上対立し続けるのでしょうかこれからの二人の関係の変化に注目です。
※出てくるセリフは要約もあります。あしからず
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