2016/12/06
直虎は瀬戸村の百姓と約束した村を潤すための策を商人方久と共に考えます。そこで思いついたのが
綿を育てる事
その頃綿から作られる木綿は丈夫で暖かいという事で注目されていた商品なのでした。直虎はさっそく各村々の百姓に綿を育てるようにお願いに行きますが村では人手がたりない状況なかなか十分な成果は上げられません。
直虎は、ふと井伊家家臣の中野が言った「戦では人を借りることがある」という言葉に反応し、それだっ!と飛び出します。戦の時ならまだしも農業で人を借りるという話は聞いたことがないため周囲は止めに入りますが直虎は「やってみなければわからない」という態度で方々を駆け巡ります。
村々を回る中、水浴びをするなにやら怪しい男と出会います(俳優:柳楽優弥さんが怪しさの中にも色気がある盗賊団のかしら龍雲丸を演じています)男は言います
「人を借りれないなら買えばいい」
その言葉にその手があったかとはたと喜び商人方久と人を買うための情報収集のため茶屋に赴きます。人を買うのは戦場がいいという方久のアドバイスを聞いて戦の状況を聞きますが井伊から遠い戦場ばかりで現実的ではありません、その時にふと後ろから声がきこえます。
「噂を流せばよい」
なんと小野政次(鶴丸, 但馬守)が直虎の居場所を聞きつけてやってきたのでした。政次の案によると方久が考えた「三年荒野」(荒地を耕したものにその土地を与え3年は年貢をとらない)という策を利用しその噂を流すことで自然に農民が集まってくるだろうということでした。
それまでの直虎は家臣から政次に力を借りてはどうかという提案を聞いた時も頑なに「政次の力は借りたくない」と反対していました。しかしここへきて自分のプライドと井伊を潤すという相反する思いがぶつかります。ぐっと考える直虎とうとう意地を捨て政次の提案を受け入れます。
>その後噂を流すために直虎たちは芝居を打つのですがその様子が現在のラップにそっくり、他の場面ですが公式サイトにも直虎ラップの雰囲気が楽しめる動画があったので紹介します。
http://www.nhk.or.jp/naotora/special/movie/02.html
【感想】
主人公が万能人間ではなく一人の女性として悩みながら選択をしていく姿が描かれていた回でした。「人を買う」というキーワードにも今までのドラマだと否定的な部分が強く出たかもしれませんが直虎では一つの選択肢として受け入れていました。
後半、直虎は政次の方が領主に向いているのではと落ち込む描写がでてきますが、それも直虎が普通の女性らしく落ち込んだり自身が無くなっている様子を強く表していたのではないかなと思います。そして初登場の柳楽優弥さん演じる謎の男、オリジナルのキャラクターで脚本家森下佳子さんによると “直虎を取り巻く「ベルばら的な恋愛模様」”のため登場する男性の一人だそうです(笑) どんな役割を果たしていくか楽しみですね。
※出てくるセリフは要約もあります。あしからず
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